17 — やってみよう
やってみよう ── じゃんけんアプリを作る
ここまで覚えたことを、全部つなげて一本作ります。お題はターミナルで遊べるじゃんけんゲーム。日本語でお題を渡すと、コードができて、その場で動く。これがエージェントAIのいちばん楽しいところです。わたしが最初に作ったのもこれでした。動いた瞬間、ひとりで笑いました。
何を作る? ── まずはこの中から
むずかしいものは要りません。小さくて、動かして楽しいものがいちばんです。今回はじゃんけんでいきますが、同じ流れで全部作れます。
おすすめじゃんけんグー・チョキ・パーでCPUと勝負。今回これ。
かんたん数当てゲーム1〜100をCPUが選ぶ。高い・低いを当てる。
役に立つ割り勘計算金額と人数を入れると、1人いくらか出す。
役に立つストップウォッチEnterで開始・停止。経過時間を表示。
楽しいおみくじ引くたびに大吉〜凶をランダムで返す。
実用単位変換cm⇄inch、kg⇄lb などをさっと変換。
今回は Python で作ります
Mac には Python がはじめから入っていることが多いです。入っていなくても「Python を入れるところから手伝って」と頼めば、Claude Code が案内してくれます。言語にこだわりがなければ、まかせて大丈夫です。
作る流れ ── 4ステップ
1
入れ物のフォルダを作って、入る
zsh — ~
~ % mkdir janken && cd janken
janken %
2
Claude Code を起動する
zsh — janken
janken % claude
Welcome to Claude Code ・ いま居る場所: ~/janken
>
3
日本語でお題を渡す
claude
> ターミナルで遊べるじゃんけんゲームを Python で作って。
グー・チョキ・パーを数字で選んで、CPUと勝負。
勝ち負けあいこを表示して、もう一回遊べるようにして。
janken.py を作ります。よい? [Yes/No]
4
承認すると、ファイルができる
claude
> Yes
janken.py を作成しました
「python3 janken.py」で遊べます
できたファイル(janken.py)
お題から、Claude Code はこんなコードを書きます。中身が分からなくても大丈夫。少し読めると「ああ、勝ち負けをこう決めてるのか」が分かって、面白くなってきます。
janken.py
import random
hands = ["グー", "チョキ", "パー"]
while True:
s = input("グー(0) チョキ(1) パー(2) > ")
if s not in ("0", "1", "2"):
print("0〜2 で選んでね")
continue
you = int(s)
cpu = random.randint(0, 2)
print(f"あなた: {hands[you]} / CPU: {hands[cpu]}")
if you == cpu:
print("あいこ!")
elif (you - cpu) % 3 == 2:
print("勝ち!🎉")
else:
print("負け…")
if input("もう一回? (y/n) > ") != "y":
print("またね!")
break
動かしてみる
Claude に「動かして」と頼んでもいいし、自分で打ってもいい。これがあなたの作った、初めての一本です。
python3 janken.pyzsh — janken
janken % python3 janken.py
グー(0) チョキ(1) パー(2) > 0
あなた: グー / CPU: チョキ
勝ち!🎉
もう一回? (y/n) > y
グー(0) チョキ(1) パー(2) > 2
あなた: パー / CPU: パー
あいこ!
もう一回? (y/n) > n
またね!
janken %
育てる ── 一言で進化する
動いたら、ここからが本番。ふつうの日本語で頼むだけで、どんどん良くなります。試しに、こんなふうに。
勝敗を数える「何勝何敗か、最後に出して」遊び終わったときに戦績が出る。
3本勝負「先に3勝したら終わりにして」ルールを足す。区切りができる。
見た目「✊✌️✋ の絵文字でも出して」画面が一気に華やかになる。
入力ミス「変な入力をしても落ちないようにして」壊れにくくする。地味だけど効く。
これがエージェントAI
日本語のお題から、動くものが出てくる。直したいところは、また日本語で頼む。あなたは「何を作るか」と「合ってるかの確認」に集中できます。その確認のために、ターミナルが少し読めると効く——という話に、ぜんぶつながっています。